2012/12/29

Wish You Were Here

今年も残すところあとわずかとなりましたが、この一年間に見聞した各種イベントの中で、一番記憶に残っているものは何だろうかとボンヤリ考えてみたところ、やはり個人的には、ロンドン・オリンピックの閉会式かなあという結論になりました。言うまでもなく、オリンピックとはスポーツの祭典であるわけですから、閉会式が一番というのは奇妙なようですが、正直に告白すると、大好きだったイギリスのミュージシャンたちの姿を久々に見ることが出来たから、というのがその理由です(笑)。

思い起こせば、4年前の北京オリンピックでも、最も記憶に残った場面は閉会式でジミー・ペイジが「胸いっぱいの愛を」を演奏したシーンでした。彼があの曲のイントロをトレードマークのレス・ポールで弾き始めた瞬間、感激のあまり、しばらく動悸が止まらなくなりました。今となっては個人的には黒歴史に属することですが、ヒマさえあればギターでレッド ツェッペリンの曲を練習していた中学生の頃の自分にとって、ジミー・ペイジは文字通り神様でした。久しぶりに彼のギター・プレイを聞いて条件反射的に過去の日々を思い出してしまった訳ですが(笑)、それはさておき。

ロンドン・オリンピックでは、開会式にポール・マッカートニーが登場した時から閉会式でのセレモニーも非常に期待出来そうだと予想していたのですが、実際、ペットショップボーイズの二人やジョージ・マイケルが健在そうで良かったなあとか、アニー・レノックスは相変わらず素晴らしい声をしているなあとか、フレディー・マーキュリーの映像を出すのは反則だよなあとか(思わず泣いてしまった!)、やっぱりブライアン・メイはギターが天才的に上手いなあとか、あれこれ考えながらライブを楽しむことが出来ました。

しかしながら最も印象的だったのは、ニック・メイソンが(ピンク フロイド以外の)混成メンバーたちと演奏した"Wish You Were Here(あなたにここにいてほしい)"でした。ピンク フロイドではロジャー・ウォーターズもデヴィッド・ギルモアも存命なのに、色々な事情があって一緒に出来ないのだろうなと想像しつつ、そこで演奏されている曲が"Wish You Were Here"というのは彼からのメッセージなのだろうかと思うと、不意に胸が一杯になりました。そして、ジョン・レノンやジョージ・ハリソンは故人だから仕方がないとしても、リンゴ・スターやローリング ストーンズやエルトン・ジョンといった偉大な存在たちの姿があの場に不在だったことを、とても残念に感じました。

・・・そして今日、ようやく年賀状を書き終えて、様々な理由によって今年一度も会うことが出来なかった人たちのことを、今夏のオリンピック閉会式の記憶と共に思い出し、何となく感傷的な気分になりました。一年が終わろうとしている、ということなのでしょう。

皆さま、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

追伸  上記閉会式の様子は、YouTubeなどで"London closing ceremony"と検索すると、公式画像を(一部ではありますが)観ることが出来ます。